眠れない夜の数々を越えて 夜驚症って何?

昼間はなんだかんだと動いたり何か家の用事で忙しくしていることが多いので、
夜、子らが寝静まってからが自分の時間本番だ。
レシピやブログを書いたり、翌日の料理の下準備をしたり。

しかしここ数ヶ月、息子のあることで困っていた。

さっきも換気扇をつけて料理をしながら、
息子が泣いていやしないかハラハラしていた。
途中で換気扇を消して廊下に行き耳をすまして
息子が泣いていないことを確認してからまた料理に戻ったりして。

昨日は11時だった。
大体息子が寝入ってから30分から一時間ほどたったときが
一番起こり易い。

突然、火がついたようにおぎゃあおぎゃあと赤んぼの泣き声が聞こえるので。
大急ぎですっ飛んでいくとベッドの上に座った状態で
オイーン、オイーン、と叫んでいるのだ。
目は開いていて、涙は目の端にちょこっと溜まっている程度。
しかし抱き上げてあやしても泣くのをやめようとしない。
「どうしたの」「もうだいじょうぶだよ」

こちらが話しかけると、怒ったようにボリュームはより大きくなる。

オイーンオイーンだったのが、うねりをきかせたギュイーンギュイーンになり、
家中に響き渡るが、娘は熟睡して全く聞こえない様子。ありがたい。
とにかく抱っこをし赤ちゃんをあやすようにして(あやしても意味はないのだが)、
5分くらいたつと、はたと泣きやむ。

毎日続くときもあるし、無いときもある。
でも、泣くときは決まって寝入ってから一時間以内に起きて、

わけがわからないほど泣き叫んだ後、決まって5分ほどで泣きやむ。

息子は赤子の頃から夜泣きが多く、
しょっちゅう夜中におこされた為、
私も手をかえ品を変え色々試してきた。

おっぱいをだしてみたり、おなかを触らせたり、
(ふにふにしているものであればいいらしい)、
抱っこをして歩き回ったり、
それでも完全にだめなときは
一度おこしてテレビを見せたり。
4才になるぐらいまでこんな感じでなんとかやってきていたのだが、
夜泣きの頻度が減ってきたので、
もう卒業かな、なんて思っていた矢先に、
これがまた始まった。

さらにパワーアップして。

5才の誕生日前あたりから、
毎日、か二日に一回の頻度で出現するようになった
このでかい赤ちゃん。しかし以前の夜泣きとはなんだか違う。

どうしたものか。
以前、夜中におしっこに行きたくてイライラしながら泣くこともあったので、
喚く息子をトイレに連れて行ってズボンを下ろしてみたりしたが、
下げたそばからささっと上げられた。

そして更に声を張り上げて泣かれた。

(おお、意識ははっきりしている……。)
(……し、しかしものすごくオコっている。)

とりあえず抱っこしてやりすごしてみるものの
対処法がよくわからずに、どうしていいか途方にくれていた。
それに息子の叫び声が頭から離れず、私もたいてい興奮状態になりなかなか眠りにつけなかったりする。

こんな日が続いていたときに、たまたまママ友との会話の中で、
彼女の7歳の娘がnight terrorsをおこすのだという話をきいた。
初めて聞く単語だったのでどういうことか詳しく聞いてみると、

なんと息子の夜泣きと同じ症状であった。

・寝て一時間以内に突然泣き喚く。
・通常の泣き方ではなく、パニックに近い。
・なだめても、何をしても泣きやまない。
・5分くらいで自然と止まる。
・目はあいている。
・翌日になると覚えていない。

日本語では、『夜驚症』というこの症状、
原因は不明、解決法も医学的には完全に解明できていないらしい。

わかっているのは
眠りについて間もない深い睡眠(ノンレム睡眠)のときに現れる症状のようで、
このページによると

「子どもが深い眠りのノンレム睡眠中であるにも関わらず、日中感じていた不安やストレス、恐怖などによって、脳に興奮が与えられてしまうことがあります。そうすると、脳が深い眠りにあるまま一気に目覚めに向かって覚醒しようとしてしまいます。通常眠りから目覚める時は浅い眠りのレム睡眠を経て覚醒しますが、まだその機能が未発達な子どもの場合、脳が完全には覚醒しないまま興奮状態になってしまうのです。」

ということで、

いろんな刺激や不安がストレスになって興奮を引き起こしてしまうようだ。

そうはいっても、実際に(親にとったら)大変な症状なので
彼女のところではどうしているのか聞いてみると、

「よくわからないけれど、
寝る直前にI love youの声がけをするようにしたらよくなったので
実践している」

とのこと。

うむむむ、なるほど。

さっそくわたしはその日から寝る前に(忘れなければ)必ず、
「ママがそばにいるよ」
「大好きだよ」
「悪いのがきても守ってあげるから心配ないよ」

などの不安を取り除く言葉をかけ、ぎゅうっと抱きしめることにした。

すると、なんと声がけをしたその日から
おぎゃあおぎゃあが聞こえなくなった。

なんということでしょう。。。
あの日々はなんだったのだ。

しかしながらこれは100%ではない。
なぜなら、声がけをする前に息子がすでに寝ていることがあるので
=こういうときは、覚悟を決めていたほうがよい。

(あと、忘れちゃうときね。)

それに声がけをしても泣いてしまうときも、ある。
でも以前と比べると8割は減った気がする!

私も、こういうものだと分かったことで、
構え方が違うし、心のゆとりもできてきた。
少なくとも息子のパンツを下ろして
逆効果になるようなことはもうなくなった。

今日はいっぱいハグをして息子と話をした。
現在の時刻は11時15分。もう一時間経ったのでセーフ、かな。

さてゆっくり眠るぞ。

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参考までに、こんなページがありました。
夜驚症軽減グッズも売っているようです。
また、別の日本語のサイトにあったのですが、
中には身体的なものが関係している場合もあるようで、
花粉症やアレルギー性鼻炎などで睡眠中に鼻が詰まってしまい、突然呼吸が上手くできなくなることによって慌ててしまい、興奮につながるらしいです。
息子の夜驚症がはじまったのがちょうど花粉症の季節で、彼も鼻がつまったりしていた時期でした。もしかしてこれがきっかけになったのかもしれません。

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今日もお付き合いくださりありがとうございました。

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