呼び名あれこれ
「まどかさん」と言われると、うふっとなる。いや、昔はなっていた。 「苗字+さん」、じゃなくて、「まどかさん。」 「もりさん」だと一定の距離感のある無味乾燥な呼びかただけれど、 「まどかさん」になると距離がだいぶ縮まるし、自分のグレードもちょっと上がった感じがする。 仕事上でも個人間でも年上の方とお付き合いする機会が多かったが、 ちゃんとしていない自分が一人前の呼びかたで呼んでもらえることがくすぐったかった。 しかしあまり親しくもない年上の男性から「まどかちゃん」と呼ばれると、なんとなくムッとした気持ちになったりした。 子ども扱いしてほしくないし、キャバ嬢みたいなのがいやだった。 「まどかくん」はいい。リスペクトがある。 反対に、年上の女性からは「まどかちゃん」と呼ばれると少し嬉しかったかな。女性に甘えたかったのかもしれない。甘えられる信頼の置ける人や私の小さい頃を知る人であれば、年上男性でもそう呼ばれるのは心地よいものであったりもする。 「もりちゃん」とよぶ年上の女性がいた。 仕事上のお付き合いが多かったが、一人前だけれど親近感のある感じで好きだった。 20歳くらい年上だったのだと思うけれど、 包容力のある姉御肌のひとで、見下したり高圧的な態度はなく、…
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